変なもの盛りだくさんなイメージの大阪だが、案外謎スポットは少ない。
(ちなみに多いのは愛知・三重・静岡な気がする)
というわけで、リサーチには大変苦労したが何とか見つけ出したのがここ「石切(いしきり)神社」である。
石切神社は饒速日尊(にぎはやひのみこと)と、その子可美真手命
(うましまでのみこと)が祀られており、駅から神社までの参道が商店街のようになっている。
これだけだとよくある(EX:大須観音など)神社仏閣の形なのだが
どうやら、注目すべきはその商店街のようだ。
ちなみにキャッチフレーズは「神話と夢と信仰のワンダーランド」
この時点でもうダメダメ感漂いまくりなんですが_| ̄|○|||
しかし、そのダメゆえに、ある種の期待も感じつつ、我々は駅に降り立ったのだった。
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最寄り駅、近鉄石切駅を降りてすぐのところ。
商店街の入り口となる鳥居が見える。 |
「神話と夢と信仰のワンダーランド」…
胸をときめかせて一歩を踏み出した我々を迎えたのは……
一見、普通の商店街だった 。
「なんだよー」(≡д≡)
結構普通じゃん。と友人とちょっとがっかりした様子で歩いていたが
角をまがると何やら違和感が。
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ん??? |
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んん?????? |
なんだなんだ??
この「細木数子」と「江原啓之」を足して2で割っちゃった的空気は?!
そう。商店街内にはやたらと占いが立ち並んでいたのだった。
右見ても左見ても上も下も、とにかく占いだらけだ。
全部載せきれるわけないのでとりあえず一部をご紹介したいと思う。
そして怪しげムードを一気に高めているのが、街を彩る「石像」の数々だ。
大黒さまの信仰があるせいか、5メートル歩く間にも5人ぐらいの大黒さまに会える。
ちなみに通りに石屋さんは一軒もない。なのにこの密度って。
突然現れる石像に驚かされながら歩くと、大仏の石碑が見えてきた。
そう。ここ石切には、実は本物の(というと他の石像に悪いが)大仏様もいるのだ。
それがこちら。「石切大佛」だ。
一応、観光名所。
一応、日本で三番目。
……って何が三番目なんだ!?
歴史か?大きさか?
いろいろ見てみたけど
やっぱりわからない。
あくまでもミステリアスな街、石切。
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さて、そんな石切大佛の隣に「昔のアイスクリーム」なるものが
売っていたので買ってみることに。
「昔のアイスクリーム」 っていつ頃のものなんだろう?
気になったのでアイスを売ってるおじさんに質問してみた。
そしたらおじさんは「さあねぇ…たぶんあんたらが生まれるずっと前だよ」
。
……へぇ〜…ってそりゃそうだろ!Σ( ̄□ ̄lll)
ていうかアバウト!!
「どのへんが昔なんですか?」
「さあねぇ……だってみんなそう言うから」
……多数決により、昔のアイスクリームに認定!!(≧∀≦)人(≧▽≦)!
(ちなみに少しシャーベット状になったアイスだった。味もなかなかイケる)
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だってみんなそう言うから! |
石切を歩く楽しさの一つがこうした地元の方とのふれあいである。
怪しげなムードとはうらはらに皆さん大変元気だ。機会があれば声をかけることをお勧めする。
各々のキャラクターが濃すぎて、いい思い出になることうけあいだ。
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薔薇の花で飾られたお地蔵様。
あまりに自然すぎてつっこむのも忘れてた。
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商店街半ばにある丑をかたどった山車。
この黄色だけはやけにエロい表情だ。
ちなみに 緑、黒、紫などもあり間近で
見るとちょっとビビる。 |
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サザエさんの店だ。
だがサザエさんグッズは売っていない。
馬の油は売っている。
店主がサザエさんなのか?と
思いきや男性だった。
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この通りにあるだけでなんか怪しい。
多分普通の塾みたいなもんだと思うけど。
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さあ、こうして下ってきた参道もまもなく終点「石切神社」に到着だ。
一応、参道から神社までは15分ぐらいの距離だが、とても15分でたどり着けるものではない。
普通に歩こうと思ってもつっこみどころが多すぎて、ついつい止まってしまうのだ。
おかげさまで神社に着いた頃には、約1時間が経過していた。
一度来ればお腹いっぱい…というスポットではあったが
いつか人生に迷ったときには、立ち寄ってみるのもいいかもしれない。
と友人に言ったら
「ただでさえ迷っているのに、どの占い屋さんに入るかまた迷うなんて大変だ」という話になった。
……ホントダネ。
「神話と夢と信仰のワンダーランド」はもしかしたら
「wonder」(怪しむ・疑問に思う)って意味なのかもな…と
占いと石像に麻痺した頭で私はそんなことを考えたのだった。
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