俺は異形だ……、天界に住む者とは違う。 一枚しかない羽根、そしてあるはずのない額の瞳に不思議な文様───。 誰もが不気味がり、俺を見ると忌々しい者を見るかのように眉を寄せる。 そしてある者は俺に暴力をふるうのだった。 見かねた天界神様が俺をそんな人達から離した。 だが、結局は俺を閉じ込めただけだ。 可笑しいのは──俺だから……。 神様ですら治せない異形、忌々しい者である他ない。 だが、いつか俺の事を分かってくれる人がいるかもしれない。 そんな淡い期待を抱いてしまう───。 天使と呼ばれる者でなくても良い。 何の力の持たない人間でも良い、さらに言えば獰猛だと言われる地界に住む悪魔と呼ばれる者でもいい。 たった一人でいいから、俺を理解してくれる。 蔑むような視線をしない…、俺を見て笑ってくれる人が欲しい。 居ないとは分かっているのだが、そう望まずには居られない。 だから俺は行動を起こす。 愛してくれなくて良い……、ただ俺に微笑みかけてくれる者を探す旅に出ようと───。 |
橘愛梨さまより!3周年フリーイラストのお礼として
こここんなにも萌えで清い素敵SSをいただいてしまいました!///
こちらの作品、当サイトGALLERYにあります『堕天の月』をイメージしてくださったということで、
もう嬉しいを遥かに通り越した感激の気持ちでいっぱいです!///
決して多くを語りはしない、でも一文一文から深く傷ついた心、
そして誰かに見つけて欲しいという希望が強く伝わっくる文章…。
そんな澄んだイメージのお話に惹き込まれながらも
「地界・天界・人間界、と、どの種族と結ばれるにしても
なんてオイシイシュチュエーションなんだーッ!///(* ̄□ ̄*)」
と、拝読した瞬間から一気に妄想パラダイスへとダイブした自分はもうダメだと思いました。笑
でも!こんなにも素敵な切なき萌えっぷりv
腐女子ならばやはり!完全ノックアウトで決まりですよね☆vv笑
愛梨さま、何の変哲もなかったイラストにこのような素晴らしい彩を添えていただき、
本当にありがとうございました!(*^▽^*)
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