尚也は可愛い。 マジで可愛い。 表情や仕草が、いちいち俺を煽ってくれる。 尚也以上に可愛い人なんて、この世にいるのだろうか。 「あっ…、ゆう…っ」 向かい合わせにベッドの上に座り、完全に勃ちあがったお互いのものを、擦るように触れ合わせる。 すると、とたんに俺の首の後ろにまわっている腕に力が込められた。 時折くちゅっという卑猥な濡れた音が響き、それが恥ずかしいのか、尚也はきゅっと目をつぶって。 羞恥に耐えるその表情がたまらない。 朱に染まった頬。 震える長い睫毛。 扇情的な唇。 「あ…、も…俺……っ」 ぎゅっと抱き着いて、俺の首筋に顔を埋める尚也。 すぐ耳元で聞こえる甘い声が、ダイレクトに鼓膜に響く。 「イきたい…?」 そう低く囁いてやると、その声にまで感じるのか、びくんと肩を揺らして。 「イか…せて…?」 今にも零れ落ちそうなほど涙をためた瞳でそんなことを言われたら、俺はもう少し焦らしてやろうという意地悪な考えを断念せざるを得なくなった。 ダメだ、俺は。 尚也には弱すぎる。 「イかせて…ほしいの…?」 みっともなく語尾が掠れる。 余裕そうに言っても無駄だ。 俺はとっくに、尚也に溺れている。 もがいても、どうすることもできない。 むしろ、もがけばもがくほど、どんどん深みへと嵌まっていくんだ。 「うん……」 恥ずかしそうに笑って、頷く尚也。 ああ、もうっ。 どうよ、この可愛さ! 世界中どこを探したって、尚也以上に可愛い奴なんていやしない。 そして俺だけが、こんな可愛い尚也を知っている。 「わかった…。じゃあ、一緒にね?」 尚也の身体をゆっくりとベッドに押し倒し、両脇に両肘をつく。 こつん、と額を触れ合わせ、尚也が小さく頷くのを待ってから、腰の動きを本格的なものに変えていく。 「は…、あぁ…んっ…」 甘ったるい嬌声。 間近で見る、尚也の快感にとろけそうな表情。 「「あっ……」」 全く同時に、二人分の熱が開放された。 腹に、飛沫が飛び散る。 確認してみると、尚也の腹にも大量に白濁した液が付着していた。 「やらしー眺め…」 「ばっ…! 見んじゃねぇよッ!」 ぽそ、とつぶやいた言葉に、尚也が顔を真っ赤にして慌てた様子で抗議する。 「なーお。言葉遣いが悪いよ? どうせなら『やだ! 見ないでっ』とか、可愛くいってみ?」 「アホか! ふざけんなっ」 予想通りの反応にくすくす笑うと、尚也が悔しそうに俺を睨みつける。 その顔も、最高に可愛いんだな、これがまた。 「さてと。そろそろ本番といきますか」 えっ…と言いかけた尚也の唇に深いキス。 「……っ!」 「存分に悦ばせてあげるからねv」 尚也は俺の自慢の恋人。 見せびらかしたいけれど、それさえも勿体ないと思うほど、めちゃくちゃ可愛い俺の最高の恋人なのだ。 |
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