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当サイト一周年の記念に七瀬さまからええええSSを頂きましたッ!!
っもう嬉しすぎてどうしようというカンジです///
しかも主人公の2人はウチの看板ムスコのタレ目とツリ目をモデルにしてくださいました!!
しかもしかも『 タレ目×ツリ目 』なんです!!!
拝読しながらタレ目のへタレっぷりに「まさしくタレ目」と思ったり(笑)、またそれでも攻めなところに
悶えたりvv
自分のキャラでお話を創っていただけるなんて夢にも思っておらず幸せでたまりませんでした…v
七瀬さま、素敵な作品を本当にありがとうございました(*^▽^*)

ささ、みなさまもタレ×ツリでレッツゴーです☆(笑)

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「今日も寒いな、で・・・・どうする?」
 
「どうするって何が? お前ね、自分だけしか理解出来てないようなこと言う癖、やめろ! ムカツクから」
 

まったく、こいつはいつもそうだ。
 
訳分からないこと言い出して自分だけで納得してやがる。
 
聞いてるこっちは何が何だか、さっぱり分からないってのに。
 

「どうするって・・・・ウチに来るか、それとも俺がお前の家に行くかってことだけど」
 
「何で? どうしてお前が俺んち来るんだ? 意味分からん」
 

どうやら、こいつは大きな勘違いをしているようだ。
 
何が悲しくてお互いの家に行き来しなきゃならん。
 
ふざけんにも程がある。
 
アホくさくて相手するのも面倒だ。
 

「いや、今日はウチ、母ちゃん留守なんだ」
 
「だから?」
 
「ゲームしたりさ、宿題やってもいいしさ、何だったら泊まって行っても・・・・」
 
「却下」
 

泊まって何をするって言うんだ。
どうせ、こいつのことだから親の居ぬ間に××でもしようって魂胆なんだろう。
 
するかよ、そんなもん。
 
お前の家の犬にでもしてやれ!
 
あの犬なら、そうしてやると尻尾振って顔中ベロベロ舐めてくれんじゃないか?
 
飼い主に似てバカ丸出しって感じだもんな。
 
そうやって毎日毎日、断ってるのにこの垂れ目野郎は全然懲りていないらしい。
 

「じゃあさ、俺がお前の家に行くよ」
 
「それも却下」
 
「何で?」
 
「迷惑だから! 嫌だから! ウザイから! まだ言ってほしいか?」
 

さすがにこれは効いたみたいだ。
 
ガックリと肩を落とし、シュンと項垂れている。
 
だがな、悪いがその手には乗らないぜ。
 
そうやって捨てられた子犬みたいな顔しても、本当はお前、全然傷付いてないだろ。
 
俺が情けかけるって分かってやってるんだもんな。
 
だから俺はお前に優しくなんかしないよ。
 
つけ上がるのは目に見えてるんだから。
 

「ちょっとだけ、ちょっとだけなら良いだろ?」
 

ほら来た。
垂れ目の顔をほんの少しだけ傾げて俺の御機嫌を伺う仕草。
 
いつものパターンじゃないか。
 
俺も心底意地悪いんだろうな、すっ呆けて逆に質問を返した。
 

「何が?」
 
「だからさ、ちょっとだけなら家に来れるだろ?」
 

まだ言うか。
 
嫌だって言ってんだろ。
 
いい加減、俺も喋るの疲れ来た。
 
そろそろ準備に取り掛からなきゃならないな。
 
俺はギュッと拳を握り締めて二、三度パンチを自分自身の右の掌に打った。
 

「なぁ、どうすんだ? 来るのか? 来ないのか?」
 
「行かないって言ってんだろ、しつこい!!」
 

バックリ頭を殴ってやった。
 
本当は頬でも殴ろうかと思ったんだが、それじゃ明日学校には来れなくなるし。
 
俺って何て優しい男なんだろう。
 

涙目で自分の頭を撫でてる男をその場に残し、颯爽とした歩き方で家路に着く。
 
今日も俺は強かった。
 
何てカッコイイんだろう。
 
ウチに帰ったら弟たちに話してやらなきゃならないな。
 
俺がどれだけ凄いかってことをさ――――。
 


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